母の一生:エピソード4

この物語は、母親の知的障害という困難に立ち向かいながらも、家族との愛と絆を通じて勇気を持ち、幸福を見つける過程を描いています。

 

母はおじいさんとの関係が険悪で、時折口論や喧嘩が勃発し、子供たちと実家に逃げることを繰り返していました。その際、父は母親を支えるどころか、黙って見守るだけでした。

 

母を支えず、父は車に乗ってどこかへ行き、夜遅くまで帰らないことがありました。しかし、母を慰めてくれたのはいつも曾おばあさんでした。彼女は泣いている母親に優しく声をかけて、「我慢していれば、いつかきっといいことがあるから」と言って励ましていました。そして、2年後には第二子が生まれました。

 

離婚話も浮上しましたが、母親は出産を迎えました。第二子も市内の大きな病院で生まれ、女の子でした。彼女はすくすくと成長し、3歳になったある日、病気にかかりました。入院しましたが、1週間も経たないうちに亡くなってしまいました。お墓に埋葬する際、娘が使っていたおもちゃも一緒に埋葬されました。

 

その後、母親はやる気をなくし、娘のことを思い続けて泣き続けました。しばらくの間、実家に戻り、心を癒す時間を過ごしました。半年が経ち、やっと気持ちが立ち直り、父親のもとに戻りました。しかし、リンゴの選果場での仕事、掃除、家族全員の洗濯、食材の買い出し、畑仕事は変わらず続いていました。亡くなった娘の心の傷が癒えた、更に2年後、妊娠していることに気づきました。

 

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エピソード5に続きます。